散文詩 ~ My Game is ASKA
2007年 06月 11日
まるで青春のバリケードのように並んだ
懐かしい本たちがありました
引越しの度に迷いながら結局
手放せなかった本たちでした
つま先立ちで伸ばした僕の指先に触れたのは
見覚えのない 一枚の古い絵葉書だったのです
いつからそこにあったのか
見覚えのないものを 思い出せるはずもなく
僕は記憶を追うことをやめ
何も書かれていない葉書のスペースに
ふと浮かんだ言葉を 綴ってみたのです
『いつかまた お逢いしませんか』
書きながら思い出したのか
思い出したから書いたのか
いつまでも懐かしい人
僕は 記憶の電話番号をあて先に入れてみたのです
そして僕は 何事もなかったかのように
また探し物を続けました
From. My Game is ASKA
by sistermoon117
| 2007-06-11 00:22
| ココロのオキニ